年の瀬に超面白い映画を観たので感想を書きます。
・来る
キャラや演出等ヘレディタリーに期待するものが全て入っているホラー版ハイアンドローなので超面白かったしアマプラで無料だけど絶対に誰も観ないのでここでネタバレをします。君も観た気になって職場や学校で自慢しよう。
【キャラ】
妻夫木聡
チサの父。イクメンの振りをして育児放棄する薄っぺらい陽キャ。怪奇現象が怖くて岡田准一に相談するが死ぬ。
黒木華
チサの母。妻夫木が嫌いかつ育児疲れからネグレクトや不倫をする。死ぬ。
チサ
両親にネグレクトされて化物と遊ぶようになったので構って欲しい時は化物を使役し周りの人を殺す。
岡田准一
気怠げなフリーライター。彼女を堕胎させて振られてから「愛」にトラウマを持っていたが化物に取り憑かれたチサを見て愛に目覚める。
松たか子
警察上層部ともコネがある最強の霊能者。綾波レイみたいな話し方をするが妹思いでラーメンや格ゲーが好き。
小松奈々
松たか子の妹で未熟な霊能者。見た目はパンクだが子供好きのめっちゃ良い人。
柴田理恵
松たか子が召集した最強霊能者の1人。化物に片腕を取られるが最終盤でも祈祷を続ける実力者。
沖縄のシャーマン
松たか子が召集した最強の霊能者集団。強キャラ感は出ていたが儀式会場到達前に殺される。
ベテラン宮司
見た目は普通のジジイ集団だが「ここで分かれよう…1人くらいは無事に辿り着けるかもしれんな」とか言って別行動したのに何だかんだ全員集合して戦闘服に着替えるカッコいい集団。
この映画は上記の漫画的なキャラが登場するだけでなく妻夫木の自己中なペラさとか黒木華がシングルマザーになって墜ちるまでの描写とかしっかりキャラの掘り下げをしててドラマパートが普通に面白いんですね。
しっかり掘り下げた後に殺す。これが13日の金曜日との大きな違いです。
ホラーの演出も切れてます。民間伝承特有のキモさが発揮されてます。
ただしこの映画は化物やばいじゃんで終わらず、後半で松たか子が「祓いの儀式」を行い化物とバトルをする展開になる。この儀式が最高。
松たか子は「祓い」に使える物は神仏でも科学でも何でも使うというスタンスなので色々な宗教が混ざり合った見応えあるビジュアルとなる。
変なセンスがチェンソーマンみたいで好き。
で、柴田理恵たちは全員殺されるので最後は松たか子が化物を鎮める為にチサを異界に戻そうとする(異界って何?)が岡田准一や小松奈々が「チサはずっと一人だったんだぁ!」とか言って止める。
ので松たか子が「バカな子……」とか言いながら小松奈々を逃して化物に単身立ち向かい相討ちで祓う。熱すぎる。
最後はチサが見ているオムライスの夢を小松奈々が透視して終わり。
後半のエンタメバトルが面白いのにドラマパートも面白かったらハイローの脚本家が可哀想だよ。ムゲンの解散話やってる時とか早く窪田正孝出せとか言われてめっちゃ荒れてましたからね。結局出なかったんですけど。
この映画は原作がホラー小説界の新星らしく原作厨からの評価がかなり低いですが原作厨の言う事は気にしなくていいですよ。2期はオリキャラのメガネを隣に引っ越させましょう。
- 発売日: 2013/05/08
- メディア: Blu-ray
以上1本。
今年もありがとうございました。
今年の漢字は「糞」です。
これで5年連続受賞となります。