映画の感想㉒
ΣmbryØがおしりたんていのOPと酷似しているという噂を耳にしたので聴きました。
もしかして「おしりおしりおしり〜」の部分を指してるんですかね。
超似てると思います。
映画の感想を書きます。
・(500)日のサマー
ヒロインは恋人欲しくないとか言って主人公をキープしながら別の男と結婚する。普通に最悪だと思うがネットの海には女子(女子とは言ってない)による「女子ってこんなもんでしょ、あー面白かった」みたいな地獄のレビューが大量に存在してて怖い。
・アメリカンヒストリーX
人種差別してごめんちゃいみたいな話。ガチで普通の映画だと思うけどエドワードノートンの演技を評価する感想が多い。演技の巧拙の評価見る度に思うけど君たち本当に英語聞き取れてるんですか?
・高地戦
北朝鮮vs韓国の真実を描いたらしいのでエイリアンvsプレデターを期待して観たら割としっかりした戦争描写と骨太ストーリーが存在してて普通に見入ってしまった。主役がドルトムント香川に似てる。
・ハングオーバー 消えた花ムコ
下品なレインマンみたいなEDは良かったけどコメディが中途半端だしもう少し盛り上がりが欲しい。何故か音量が小さい。
・マンマミーア
女軍団が騒いでる冒頭でブチ切れそうになったけど知ってる曲流れ始めてイケるやんと思ったがババア連中も騒ぎ出すので最後まで微妙にノリきれず終わった。全員あんま歌上手くなくね?(大炎上)
・ジョーズ
無能キャラ多くて不快な箇所多いけど最後の方は普通に面白かったので45年前の映画感は無い。公開されたのはあの麻枝准さんが生まれた年である。
・哀しき獣
斧や包丁使ったお国柄バトルは流石の迫力だけどキャラ多いし相関図が複雑すぎるのでオッサン達が殺し合う以外よく分からない。わざと複雑にしたのはリピーター増やす為らしいけどキューブリさんと違って正直な発言なので花マルです(赤ペン先生)。
・エイリアン
ドッカンバトルじゃなくてSFホラーだったのでオラおでれえた。子供の頃魚を見たくて釣りバカ日誌見てたら2秒くらいしか登場しなかった時の残念さがある。ちなみにエイリアンは男性社会のメタファー(意味不明)らしい。
・グエムル 漢江の怪物
モンスターパニックの悲壮感が韓国特有の小汚さにマッチした見応えある映画。パラサイトがオスカー獲った時に評論家様がこぞって「ポンジュノはいつか評価されると思ってた」みたいなダサい事言ってたのも納得の出来。
以上9本。
新型コロナ君が無事死んでしまったので在宅勤務は消え接待等は復活の兆しを見せるのでした。
あ〜あ。
映画の感想㉑
進研ゼミの漫画で佳作を引きました。
ご紹介した後に最近観た映画の感想を書きます。
佳作とは、名作までいかないが十分頑張った作品の事を指します(そうですか)。
漫画で言えば名作は『グラップラー刃牙』で佳作は『範馬刃牙』です。
具体的な名作の条件は過去にも書きましたが
say4.hatenablog.jp
①つかみ
②キャラ
③演出
④ラスト
以上4点の内いずれか3点を満たす事がマストです。
逆に1点も満たさなければ「アーキタイプ」
1~2点満たすものを「佳作」
と区別する事ができる。
この辺は難しく考えなくてもそのうち感覚で分かるようになります。
今回はそんな佳作群の中から「85D103-MB」をご紹介します。
この漫画の特徴は
・部活シーンの演出(上記で言えば③)
です。
この作品は以前ご紹介した名作「96D103-MB」と作者が同じです。
この人の漫画は何作も持ってますけど、どんなアーキタイプのクッソつまらんゴミみたいな原作でも演出力で殆どの作品を佳作に引き上げているので作家先生の中では確実に最強格の一人です。
ただ今回の漫画は部活演出以外アーキタイプの塊なので該当シーンを丸上げして終わりにします(大炎上)。
※主人公:ゆうた
親友:シュン
部活:サッカー
2人とも進研ゼミを始め既に学業は成功しています。
全35ページ中10ページを大胆に使い見開きと大ゴマを存分に活用した見応えある試合演出になっており、勢いそのままシンプルなラストに繋がるのも疾走感があって印象的ですね。
それだけです。
強いて言えば担任の女教師が好き。
語尾が「~っス!」だったキャラが成長して子供に偉そうにしているのに夜は高校時代の先輩あたりに厳しめに犯されていそうなので!
大正コソコソ噂話
ゼミ漫画の本編を丸上げした人間をネットで見かけないのは全員殺されているかららしいよ。
・裏切りのサーカス
状況説明が全然無いので誰が何をやってるのか分からないまま何となく終わる。硬派小説を映像化したようなメリハリの無い作品なのでやはり面倒臭そうな人達から絶賛されている。
・突撃
キューブリさん特有の鼻につくキモさが無くストーリーもちゃんと存在したので普通に観れた。テーマ性や映像美を絶賛する評論家様はもういいぜ(サンドウィッチマン)。
・アルゴ
オール3.8くらいのそこそこサスペンス。全然つまらなくないし何となく引き込まれるがじゃあ人に勧めますかと言われると別にそんな事はない陰陽大戦記の様な作品。
・ボヘミアンラプソディ
クイーンに興味無くても圧倒的ライブ感で楽しめるかと思ったが下地が実話映画なので歌で盛り上がりそうになると場面転換してシリアスになる。これ観た友達が帰りの車で面白かった〜とか言いながらUverWORLDを流した話が一番面白かった。
・ピッチパーフェクト
女の軍団がアカペラで最強になるコメディ。味方のキャラが立ってるのとライバル陽キャ軍団の歌が上手いのと主役の乳がデカいのでオッケー(ローラ)。
・天気の子
陽キャの皆さん!こんなアニメはどうですか!みたいな作風だった糞の名はと違い大分オタク風味を感じたので割と面白かった。女を取って世界が終わるラストも2億年前のラノベみたいで悪くないだろう(ぺこぱ)。
・アシュラ
テンポが遅いので全体的にはあまり面白くないが画面の薄汚い雰囲気や物に当たって叫びまくったりする作風がお国柄を存分に反映しており三つ巴で殺し合うラストは見応えがあった。
・プリデスティネーション
ふたなりが時空移動したらウロボロスになちゃたぁ〜みたいな話。よくできてると思うけどだから何ですかという作品だった。またTwitterの映画紹介に騙されましたが人に物を紹介していいのは考察厨ではなく脳死くんだけです。
・ダンサーインザダーク
ザノンフィクションみたいなドキュメンタリー風カメラワークに呪詛みたいなミュージカルを足してバッドエンドで締める気持ち悪い作品。普通に観れるは観れるけど鑑賞中に監督のドヤ顔と評論家のニチャリがチラつく佃煮のりおの様な映画。
以上9本。
『君の名は。』のトリックはEVER17のパクり!って陽キャ大学ワンピース学部で叫んだらボコボコに叩かれて死んだ事ある😁
映画の感想⑳
体脂肪率が17%になってたのでゴミみたいな飯を食い続ける減量期に移行しました。今回は有酸素運動に加えアナバイトというビタミン剤を導入した
ので3日後にはウォンビンになっている可能性がある。
最近観た映画の感想を書きます。大学生なので。
・ブリジットジョーンズの日記
タバコ買ってたら大事な仕事を不意にしてクビの危機だけど愛してくれる弁護士が助けてくれてTVスターになりましたぁ!とかそういうゴミみたいなエピソード群が女性から絶大な支持を得ている映画。
・マッドマックス 怒りのデスロード
ストーリーが存在しない代わりにずーっとバカスコ爆発とカーチェイスを繰り返す最強のバカ映画。EDのマンウィズが超かっこいい。4DXで観たけどこれ家だと全然面白くない気がする。
・母なる証明
ウォンビンの知恵遅れ演技はグッドドクター山崎賢人みたいなチープさがありウ~ンとなったがダウン症に罪被せるとか、お国柄が存分に反映されたそういう陰湿な場面達が印象に残るので好き。韓国映画の警察ガチで無能しかいないけどこれもお国柄?
・フルメタルジャケット
キャラ立ちした軍曹が前半を引っ張り後半では普通に戦争をするだけの映画だけど今まで観たキューちゃん5作品の中で相対的に一番観やすいし面白かった気がした矢先にこれ見つけた。
メタファーとかテーマとかそういう考察もう勘弁してくれ〜(ハーレムアニメ最終回)。
うんち!(狂気と死)
・パラサイト/半地下の家族
多めの人間がテンポ良く動くストーリーがそこそこ面白かったけどもっとキモい悪役出してもっと暗くしてお国柄出して欲しかった。賞レースに勝つためにサイコを削り社会問題をぶち込んだんですか?
・96時間
93分の映画なので娘が旅先着いて2秒で誘拐され超強い主人公がなんの躊躇も無く敵を全員ぶっ殺していく超クールな映画。伏線も余韻も無い代わりに中弛みも無いしアクションもダークナイトより好き。
実はハリウッド映画ではないらしい(62へぇ)。
・キングスマン
CGがショボすぎて少林サッカーみたいなバカ映画かと思ったらアクションと演出とキャラが最高の堂々スラムダンク映画だった。
スーツで戦うのが超カッコいい事は嘘喰いが証明している。
・ララランド
ストーリーが暗いしミュージカル部分が楽しくないのに評論家様から高評価なのは往年のミュージカル映画をふんだんにオマージュしている為らしい。
そんなので賞取れてたら太蔵もて王サーガは間違いなくマンガ大賞を取れていただろ。
太臓もて王サーガ 全8巻完結(ジャンプコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者:大 亜門
- メディア: コミック
・用心棒
白黒だけど普通に観れるのでまあつまらなくはないが別に面白くも無いという手品先輩ド真ん中を貫いた映画。時間の無駄ではあったが「用心棒より椿三十郎の方が好き」の発言権を手に入れたので、いつでも"昔の作品持ち上げて何だか通ぶってる人"に変身して周囲に不快な思いをさせる事ができるようになった!
以上9本。
4DX初体験したけど別に集中できなくなかったし悪くなかったがじゃあこれに1000円払いますかと言われたら結構迷う。サムライディーパーKYOの全巻セットが3200円くらいで売ってる感覚に近い。
映画の感想⑲
デトロイトをトロコンしたので
感想を書いたあと最近観た映画の感想を書きます。
【本編】
キャラ立ってて面白かたよ(TKO木下)
【ゲーム】
この形態でスキップ無いの割と終わってると思う。
何章も前の分岐がフラグだったりするとそこからやり直しになる最高のシステムなので初見はおもろいのにどんどんやる気が削がれました。
トロコンは100億時間でした。
・グッドフェローズ
実話映画なのに面白ぶっ飛び内容だったので完全にスコセッシさんをバカにできなくなったが元々ブッ飛んでる生活の人を原作にしてるので面白いのは当たり前だと思う。
ガンジーの映画を作って真の力を見せてほしい。
・グランドイリュージョン2 見破られたトリック
それもうマジックではなく異能力だろみたいなハッタリ効きまくった派手バカ映像と大味な展開が引き続き刺激的だった。1の方が面白かったけどハリーポッターが悪役で出たりモーガンフリーマンの強キャラ感が増してたりこちらも好き。
・アジョシ
ウォンビンが隣の子供の為にヤクザをぶっ潰す話。過激で陰惨な仮面ライダーぽい雰囲気で久々にスラムダンク級来た。韓国映画食わず嫌いしてたけど陰湿な雰囲気と徒手格闘はハリウッドより好きかもしれん。
・ローマの休日
退屈じゃないけど絶賛するほどでもないというかヒロインの顔面がかなり可愛いだけだと思う。古典映画の感想書くマンは全員年齢公表してほしいし50歳以上の意見はトリアージしたい。
26歳、発達障害、独身です。
・椿三十郎
話に動きがあるので普通に面白かったが『用心棒』とかいう前作があってそっちの方が評判良いらしい。黒澤明信者さんは良作とそうでない作品の分別が付いてていいですね、何でも褒めるキューブリック信者さんと違うので。
・オールドボーイ
悪趣味な脚本とキレまくった演出と意味のあるエロシーンとキモい演技が超最高だった。タランティーノが絶賛とかいう最悪の触れ込みに打ち勝ってくれた。ホンマ韓国さんの凄さは五臓六腑に染み渡るで。
・チェイサー
いい感じのサイコスリラーだぁと思ったら警察内部のゴタゴタ始まって琴浦さん(アニメ版)になりかけたが終盤でしっかりサスペンスに戻ってくれた。よく考えたらストーリーは普通だけど映像なのか演出なのか画面の吸引力が凄い。面白かった。
・スラムドッグミリオネア
終盤の盛り上がりに全振りして前半〜中盤が鬼のようにつまらないトラウマイスタの様な映画。最後に出てくる「これは運命でした」みたいなフレーズがラウワンの便所より臭いが嫌いじゃない。急に踊り出すEDも女王の教室みたいで好き。
※トラウマイスタお勧めです。
- 作者:中山 敦支
- 発売日: 2009/08/18
- メディア: コミック
・ワイルドスピード
半グレが河原のバーベキューで流してそうなBGMとか取りあえず映りこむスタイルの良い女とか映画全体がオラつきまくっててとにかく肌に合わない。
ブーブー大好き団塊ジュニアが喜びそうな映画だった。
・300
映像が一々わざとらしくてミュージックビデオみたいになってたけどそれが好き。子供なので。
俳優の筋肉がヤバイのと敵さんのアホなキャラデザとちょくちょく出現する乳首のおかげで画面力が高いがストーリーが本当に無い。
以上10本。
会社の偉い人が「韓国映画は汚職か殺人の映画しかないんですよ!そういうお国柄なんでしょうね」とかお客様に言っててオイオイオイと思っていたが実際観ると韓国人のサイコ演技が板に付きすぎてて癖になる。お国柄でしょう。
映画の感想⑱
犯罪者予備軍のゲーム環境を整えた。
同級生は結婚して幸せな家庭用冷蔵庫の準備とかしてるけど自分が準備したのは
・ダイソーの滑り止め
・ドンキホーテの座布団
・少年ジャンプ
・10年前に買った黄ばんだ専コン
の4つです。
進研ゼミやらなかった友達ルートに入った気がする。
最近観た映画の感想を書きます。
・エスター
ホラーだと思って観たらサスペンスだった。仙狐さんで騒いでたオタクはこういうロリババアでも抜けるんですか?笑 とか煽ろうとしたけどエヴァンジェリンも似たようなもんでしたワ。
・キャッチミーイフユーキャン
つまらないのに評価が高い謎の映画。
実話映画ってエピソードを箇条書きにしてヌ〜っと進んでくから"エモさ"が無くて退屈になるのでウルフオブウォールストリートみたいに誇張しまくってBGMマシマシにしてバカ脳を刺激して欲しい。
・殺人者の記憶法
認知症の主人公が嘘だと思ったらホントでした〜でもやっぱり嘘でした〜こっちは本当でした〜を繰り返しそのまま終わる。最後にやっぱり嘘でした〜みたいな内容が追加された特別編があるらしい。いい加減にしろ。
・グッドウィルハンティング/旅立ち
実話映画みたいなヤマ無しストーリーのくせにヒロインの顔がデカいのでドクターストレンジにすらなれていない映画。マッドデイモン脚本だが実はゴーストライターだったらしい。心に余裕がありそうな人からの評価が高い。
・博士の異常な愛情
「核戦争の恐怖をブラックユーモア満載で描破」したらしいけど全然面白くない。冷戦下で核戦争をユーモア満載で作れる視点、キューブリックさんパネぇっス!みたいなレビューが散見されるけどコンセプトはテコンダー朴と同じだろ。
これはヤフー知恵袋のありがたい言葉
本当の意味で作品を理解したすぎる……
・遊星からの物体X
ドッカンバトルだと思ったら密室スリラーだった。
ちゃんと観たら特撮がショボい気もするがキューブリック教祖の後に観ると激オモロ。
・アメリカンビューティー
中流家庭が家庭崩壊する映画。はいそうですかみたいな内容なのにアカデミー5部門を獲得したらしいが、これは恐らく作中で2人も乳首を披露したおかげです(どちらも乳輪がでかい)。
・スリービルボード
糾弾広告出したら色々起きましたみたいな話で展開の多い脚本が面白かったが、評判調べると「哲学的で日本ではウケない」「ブラックユーモアやコメディに近いのでエンタメ好きには退屈だろう」とか謎の小難しい人達が仮想敵相手に戦っている。
メッセージ性を考察するキツいレビューは嫌いだけどアベンジャーズのお花畑レビューも嫌い。
無…ですよね(櫻井翔)。
・未知との遭遇 ファイナルカット版
実際にUFO来たら政府はこんな感じでしょうねみたいな内容でセンセーショナルな場面が全然無い。夫婦喧嘩のシーンも不快でクドいしよくここからE.T.作れましたね。
以上9本。
beatoraja使ってるのランカーとキッズしかいないとか言ってしまう自分も心がキッズなんだ(ぺこぱ)。
進研ゼミ漫画の感想(11D107-M)
当たりの進研ゼミ漫画を引いたので感想を書きます。
いつもメルカリで販売頂きありがとうございます。
人生が希望と幸福に満ちた中高生や主婦の方はぜひ出品して幸せのおすそ分けをして下さい。
今回引いたのは「11D107-M」
「11」の下1ケタは①なので1年生向け。
「107」の下1ケタは⑦なので締切は7月です。
末尾のアルファベットは全然検討も付かない。
DはDAWNのDです(ワンピース考察本)。
この漫画の魅力は
・巧みな構成と演出
これだけです。
奇を衒わずに裸一貫で勝負しています。
シンプルなのに読み口がアーキタイプと全然違う。
詳細を以下でご紹介します。
【つかみ】
まず前提として、進研ゼミ漫画のつかみは2種類に大別できます。
「無難」と「挑戦」です。
・無難
1ページ目にモノローグで自己紹介をかます作品。
例:「オレ、〇〇」「〇〇、中1、サッカー部」
大抵の場合時間軸が現在から始まるので、展開がテスト返却か部活の失敗シーンにシフトしていく。これは漫画がつまらない原因の一つです。
進研ゼミの漫画なんて家に届いた時点で殆どの読者は展開の予想なんてついてるわけですから、それを裏切るもしくは想像以上の何かしらでフックが欲しいですよね。
このタイプの作品は大体がアーキタイプでありそのまま終わる。
・挑戦
それ以外の漫画。念能力でいえば特質系です。
数が少ないが個性的な内容となる漫画が多い。
「挑戦」してる漫画には傑作が多いです。
この統計には結構自信があって例えば以前ご紹介した「加藤マミコ」「矢沢紅葉」「カズキ」等は挑戦者です。
矢沢紅葉は叫んで読者の気を引いてますね。次のページではキャラ立ちした委員長も出現します。
カズキも気になる始まり方です。この1ページ目は伏線にもなってます。
つかみの挑戦は傑作への第一歩です。
大正コソコソ噂話
「無難」で面白い作品もあったと思うけどほとんど実家に置いてきたから資料も記憶も無いよ。
この2種類を念頭に置きこの作品のつかみを読んでみると
・1ページ目 モノローグ無し(挑戦者なので期待できる)
・2ページ目 「花見ができないけど花見神社」という本来必要のない一文(フック)
・3ページ目 ようやく出る自己紹介、謎の声(フック)
と読者を引き付ける要素が3ページまでに3つも出現します。
悩み祈る主人公、こいつは誰なんだと主人公に対する関心を引き付けてからの自己紹介。
これが逆だったらハイハイ主人公の成績が悪くて悩んでるんでしょ、いつもの展開ね、と目が上滑りします。
【本編】
つかみでグッと作品への関心が高まった後は4ページ以降に続きます。
通常5ページまでには学校関係の描写が何かしら出るのが一般的です。
テストだったり部活だったり友人やライバルの紹介でもいいんです。
でもこの漫画では主人公の過去と夢、思い出詰まった神社の工事が描写されるんですね。
しちゃいますよね、感情移入。
その後の6~9ページでは自宅学習・テストの失敗が描写され9ページ目にしてようやくヒロインが出ますが
かなり空気です。
次ページでは下校途中に工事の真相が判明します。
夢が現実味を帯びだしてきます。
ここも「挑戦」してると思います。
家庭内の描写が何かジメっとしてるんですよね。
家族からの小言は他作品でもよくある展開だけど
大体こんな風に「母親」、「ギャグ顔」or「怒鳴ってどっか行く」がアーキタイプになるんですが当該作品では「酔った父親が専用フォント&手書きでボソッと」小言を言うんですね。
それに対し主人公も「…わかってるよ(ボソ)(目線暗い)」と湿っぽい反応をする。画面も暗いし。
クリントイーストウッドさんの映画みたいですね。
アーキタイプな展開でも工夫して読者の頭に残るような演出になってます。
そして15~19ページでようやく具体的な受験対策の話が出てきます
ヒロインもやっと出番が来る。
階段座って夕日見ながら「お前の才能もったいないよ」って言われて「…」ってなるシーン尊みが深すぎて妊娠しちゃう。
恋愛脳のヒロインに目もくれず夢に向けて走り出す主人公。
エピソードが積み重なっていきます。
そしてノルマである親の説得シーン普通説得シーンは母親が担当するんですけど本作では父親が出てきます。
絶対原作者がズラしてきてると思うんですよね。ズラシは5巻打ち切りのサムライ8でも使われた高等テクニックです。
母親は泣いているのがポイント高い。
そして「約束も守りたいし」の吹き出しを「約束も」「守りたいし」と二つに分けているのもポイント高い。
会話の間をね、間を演出してるんですよ。
例えば三巷文さんという激エモエロ漫画家(今は違う)の作品で一番好きな『スペアキー』って作品があるんですけど
一番最後の「一緒に帰るの嫌だった」と「もう…」が二つに分けられてることで間が演出され二人の空気感が表現されてるんですよね。
表現されてるのかは知らんけど僕はそう受け取ってます(ニチャア)
※ヒロインは極端な無口という設定
こういうちょっとした演出のおかげでキャラに生気が出てると思う。
キューブリック信者みたいになってますかね。
23~28ページは怒涛の宣伝パートが続くが小ネタを入れ読者離れを防ぐ工夫が見られる。
作画のアドリブでしょうか。
29ページからはゼミの宣伝を入れつつ縦軸のエピソードが進んでいく。
山場です。
先パイの熱い自分語りと地元民の盛り上がりで主人公の夢が超具体化する。
花火がそれを盛り上げて「花見神社」という名前の由来(伏線)を回収する。
序盤のフックとして使ったモノローグを綺麗に回収しててこれは普通に感心しました。
エモーショナルですね。
個人的に夏祭り回が好きという贔屓目は大いにあるんですけど、それにしても演出が凝ってると思いませんか?塗りが綺麗だからですかね。
最後にダメ押しでもう1エピソード挿入されます。
[:]
父親がここまでフォーカスされる漫画は記憶に無い。
画面を暗くする演出も雰囲気出てかなりイケてる。
そしてラスト
完璧に決めました。
カーテンがはためいて陽光が差して両親の為に作った設計図がしっとり描写されて終わるのマジで幽遊白書の最終回すぎて好き。
この漫画の雰囲気だったらラストは
「さあ、次はキミの番!(主人公こちらに手を伸ばす)」とか
「今すぐ合格への一歩を踏み出そう!(掲示板見て笑顔の主人公)」
とかじゃないんですよね。原作はよく分かってる。
モノローグも「この夏なりたいキミに近づいてほしい」からの
「進研ゼミがきっときっかけになります」
と最後だけ丁寧語になってるのも雰囲気に合わせてて謎のカタルシスがある。
気配りが細やかすぎる。
【まとめ】
「主人公が夢に向かって頑張る」という基本のコンセプトはアーキタイプと同じですが勉強に、恋愛に、部活にと欲張らずこの作品は「夢」にだけスポットを当てたことで宣伝以外のエピソード部分に多くのページを使えています。
神社の改修をきっかけに主人公の行動理由がどんどん明確化していく軸のある構成とそれを支える演出(伏線、花火、部屋の明暗、父親のフォント、間を表現する吹き出しや小コマ)が緻密なので没入感が非常に高い作品でした。
序盤の神社の声は回収して欲しかったですけど。
アカデミー賞で言えば作品賞、脚本賞、助演男優賞(親父)、視覚効果賞の4部門獲得です。
ちなみにこの作者は前に紹介した左の作品で
右の原作に鬼の演出と伏線回収を追加したことで脚色賞を獲得し
この作品で
絵は別に上手くないけど革新的な作品を作り続けてるのでめちゃめちゃ好き。
アクション上手くないけど映像と話が面白いクリストファーノーラン監督みたいな存在ですかね。
ニワカの発言をしてしまい申し訳ございませんでした。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
映画の感想⑰
映画の見方がわかる本を読みました。
僕の嫌いなキューブリックさんとスコセッシさんの作品解説が載っていたからです。
嫌いな理由は小難しくて地味な作品を神格視しエンタメを見下す考察厨に囲まれているから。
最近観た映画の感想の前に読書感想文を書きます。小学生なので。
【本編】
『2001年〜』も『時計仕掛け〜』も内容の解説と世相を反映したメッセージがぶち込まれてるのでちゃんと読み取って下さいねみたいな内容。
解説はかなり納得できるし読んで良かったけどキューブリック作品はニッチャリしすぎてやっぱりダメだぁ〜
ついでに『俺たちに明日はない』とか『ランボー』みたいなアメリカンニューシネマの解説もありました。
あの時代のアメリカ史が詳しく載ってたのでかなりためになった
けどそれでも面白くないものは面白くないと言えェ!!!
・ボーダーライン
ゾディアックみたいなリアル追求作品なので面倒臭そうな人達からの評価が高いがあまり面白くない。オッサンが女子供まで容赦無くぶっ殺すのはオ〜となったが主人公の正義マン(女)が邪魔。
・アバウトタイム〜愛おしい時間について〜
タイムトラベルに恋愛が絡むので時かけくらいであってくれと祈りの鑑賞をしたが女とひたすらイチャつくだけの映画だった。
過去には戻りません、人生を毎日楽しんでるのでwみたいに締めたけど能力で嫁さん手に入れてなかったら絶対言えない台詞だと思う。女向け、乙!w
・ウルフオブウォールストリート
実在した陽キャの王が金ドラッグSEXの人生を送る長い映画。タクシードライバーの監督なので超こき下ろしてやろうと思い観たが結構面白かった。
ハイテンポハイテンションの映画なら面白く撮れるのか?シャッターアイランドとは何だったんだ。マーティンスコセッシさん本当に申し訳ありません。
・最高の人生の見つけ方
余命宣告されたジジイ二人が旅に出る映画。変にカッコつけてないし伏線回収も綺麗なので『ノッキンオン〜』よりよっぽどマシだったけどこれは片方が金持ちだから成立した話では?
・ガンジー
長すぎる最悪の映画。E.T.の年にアカデミー賞獲ってたので観たが大量のエキストラを投入しガンジーの活動を淡々と描きながらヌッタリした時間が流れそのまま終了する。
よく考えたら自分の目的は「映画鑑賞」ではなく「映画をよく観る人になる事」なんですよね。胸張って人と話す為に。
映画の話になった時ガンジーの話する人います?
いないでしょ。
これは断言できるんですけど飲み会とかで映画の話になった時「ガンジーって映画の塩の行進がァ」とか「アムリットサル事件のシーンがァ」とか言ってる人見たこと無いしこれからも見ることは無いと思います。
陽キャや女性とガンジーの話はしないですよね?
しない方が良いと思います。
でも自分は3時間11分かけてガンジーを観ました。
この3時間11分はもう戻りません。この3時間11分は誰とも共有できません。人生の中の3時間11分が一番孤独に終わった。
話題にならない映画を観るのは目的に反しますしもっと時間大事にして観る映画を絞ります。
ガンジーが生涯をかけて伝えたかったのはこういう事だったのかもしれません。
・グラディエーター
歴史物好きじゃないけど映像にスケール感あるしバトル楽しいし話も単純じゃないから割と面白かった。キャラ的にめっちゃ卑怯な事して主人公絶対殺すマンだと思ってた皇帝が最後ガチンコ挑んでそのまま殺されて笑った。
・幸福の黄色いハンカチ
生きてる桃井かおり初めて見たけどめちゃめちゃアホみたいな喋り方とそこまででもない顔面なのに謎の愛嬌あるの新鮮なヒロイン観すぎる。
そこそこのストーリーを高倉健さんの鬼のカッコよさで引き上げていた。
以上8本。
在宅勤務(映画鑑賞)したいのでコロナ死なないでほしい。